発達障害と一口にいっても色々ありますが、障害があることで就職できない人も少なくありません。
仮に、就職できたとしても仕事が向かなかったり他者とコミュニケーションを取ることが難しく、職場になじめずに辞めてしまうという方がいるのも現状です。
また、発達障害と聞くと、知能が低い印象を持っている方も多いのも事実ですが、必ずしも障害=知能が低いということではありません。
発達障害はコミュニケーションの障害
発達障害=知的障害ではありません。知的障害をとなもうこともありますが、端的に言えば発達障害はコミュニケーション能力に問題がある障害です。
現に、発達障害を持った方でも日本国内において難易度の高い大学の試験に合格し学生生活を送った人も数多くいます。
アスペルガー症候群の方の場合、むしろ記憶力が良く勉強ができる人が多く学力が高い場合もあります。
しかし発達障害があるということは、何かしら支障をきたしてしまう部分がでてきます。
それがどういった形で現れるのかによって、就職先をしっかり選んでいかないと理解が得られなかったり働きにくくなってしまいます。
どんな発達障害があるかによっても異なりますが、自分が興味のないことに関しては一切注意を払うことができなかったり落ち着きのなさで一つのことを集中して仕事ができなかったりすることが多いため、自分がどういったところで働くかがとても重要なポイントとなります。
発達障害の社会の認識は今ひとつ
さらに、発達障害の方が就職できない理由の一つとしては社会全体が発達障害者に対する知識が不足しているという点も挙げられます。
必ずしも就職できないわけではないのですが、理解が得られないとなかなか採用とまではいかないのが現状です。
理由としては様々言われていますが、何かしらの障害があることで簡単な仕事でも困難になってしまうことがあること。
さらに二次的な障害としてうつ病や適応障害を併発してしまうことがあるため、仕事をしてもらう会社側にとってリスクも高くなってしまうと企業側が考えるため、採用することを見送ってしまうこともあります
ただ、発達障害として障害の認定を受けている場合は、障害者枠としての採用枠がある場合もあります。
初めから障害者として働く前提での雇用となりますので企業とのミスマッチが少なくなるのがメリットです。
しかし、正社員としての採用ではなく、非正規としての採用が多いのが現状です。
自分自身の特徴を理解することが第一歩
自分がどういった部分に長けていてどういった部分が欠けているのか、それがしっかりと把握できていることによって適した就職先を見つけることができ、ハンディを乗り越え優秀な成績を残すことができる方がいるのは事実です。
長所となる部分と短所となる部分がはっきりしている障害者にとって、それを活かすことができる職場を見つけることができれば健常者以上に能力を発揮することができる可能性は十分にあります。
障害者=就職できないというわけではなく、就職する先の選択の仕方一つで変わってきます。
また、就職を成功させるためには自分自身の特性を十分に理解して、働きやすい職場を見つけることが重要になります。
まとめ
発達障害の人はその障害によって特徴が様々ですが、仕事はもちろん人間関係の構築も苦手なところがあります。
発達障害は社会での認知が昔より上がってきてはいますが、実際に就職して働いている人やこれから働こうと考えている当事者が健常者と同様に能力を発揮できるようなところまでは至らず、そのような社会実現にまだまだ時間がかかります。
しかし、障害者にとって働きやすいよう法改正も進み、企業が障害者の受け入れを推進するなど、社会的な動きがあるのも事実です。
現状、発達障害の方が就職先を考える場合は、まずしっかり自分自身の特性を理解したうえで、自分にあった企業を見つけるということが非常に大事になります。
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