国語は算数や理科、社会など小学校4教科の基礎になり、他の教科の知識や技能を習得するうえで最も重要です。
算数の出題問題の意図を理解したり、理科や社会で学ぶ内容を把握できたりするのはすべて国語力です。言葉を話す、文字を読み書きする能力の土台は小さいころから家庭で培われます。赤ちゃんが誕生したその瞬間から始まっているのです。豊かな言葉を育み文字を習得する意欲を引き出す知育玩具を上手に選んで子供の国語力を育てましょう。
人は生まれた時から言葉に反応している
1歳前後になると、パパ、ママ、ワンワンなどの始語と呼ばれる発音の簡単な単語を話し始めます。赤ちゃんはある日突然発語するのではなく、生まれて間もないころから発するクーイングや生後5か月ごろから発せられる喃語時代から言葉の練習をしています。
発語の時期やその後の言葉の発達に個人差が生じるのは、遺伝的な要素もありますが後天的な影響が大きいようです。乳児期によく話しかけられ言葉をたくさん聞いながら楽しい環境で育てると、言葉の発達が促進されます。
昼間は赤ちゃんとお母さん二人だけという生活では、つい言葉かけが少なくなってしまうこともあります。お母さんの中にはもともとおしゃべりは得意ではないという方もいらっしゃるでしょう。乳児用の絵本やことば積み木、ことばカードなどの知育玩具を取り入れて、赤ちゃんとコミュニケーションを取りながら遊んであげると言葉の刺激を増やせます。
言葉を増やす文字を覚える知育玩具
ワンワンイタとかオミズオイシイなど名詞に動詞や形容詞をつなげた2文語を話し始める2歳ごろになると、習得した言葉の数は300位になります。
物と名前をドンドン関連付けていき、3歳までには扱える言葉は1500以上になります。
赤ちゃんの時から遊んでいたことば積み木やことばカードで、語彙を増やす時期です。物の名前図鑑は日常生活に関連する絵本のほかに、働く車や電車バスなど社会性育てる図鑑、動物や植物など自然科学の分野のものなど子供の興味に沿って選びましょう。
子供の脳は最初に右脳が発達し、左脳が発達する4歳までが文字を認識するのに適した時期です。ひらがなをはじめカタカナ、アルファベット、数字などを図形と同じレベルでパターン認識します。
同じように漢字や道路標識、国旗、食品メーカーのロゴなど覚えるのに熱中します。2歳は記憶能力が発達する時期にもあたり、覚えれば覚えるほど脳が刺激されて記憶力が加速的に伸びます。
積み木やパネルなどの知育玩具を使って、覚えた文字と言葉と結びつけてあげましょう。
楽しく書く練習ができる知育玩具
4歳から5歳で話し言葉はほぼ完成し、文字と音を結び付けて絵本を一人読みできるようになります。さらに認識した文字を表現したいという欲求が生まれ、書いてみたいという気持ちが自然にわいてきます。お手本の平仮名、カタカナを上からなぞるボードやくりぬかれた文字型に合わせて書き込む知育玩具の出番です。
水性ペンやクレヨンに加えて、鉛筆の練習を始めても良い頃です。鉛筆は筆圧が強すぎると芯がおれてしまいますが弱すぎても書けません。正しい鉛筆の持ちか方を習得し、指の加圧の加減や動きを工夫してちょうどよい筆圧が理解できます。
くり返し遊ぶうちに正しい書き順を覚え、だんだんきれいな字が書けるようになります。子供には個性があってすべての子供が4歳になると、文字を書きたがるわけではありません。
体を動かす外遊びや身の回りの不思議探求、折り紙やお絵かきなどの創造的な遊びの方に魅了されている子供たちもいます。そんなお子さんに文字の勉強を矯正する必要はありませんが、文字パズルや文字スタンプなどの知育玩具で興味が持てるように仕向けてみましょう。
まとめ
言葉は人が自己表現する最大のツールであり、人が膨大な記憶力を持つようになったのは文字の発明にかかわるとされています。育つ過程で良質の刺激を受けると、子供の言葉は豊かになり文字への好奇心が自然にわいてきます。
赤ちゃんの聴覚は誕生直後に充分発達していて、周波数の高い女性の声つまりお母さんの声に最も反応し、抑揚のついた暖かい声を好みます。
幼児期には言葉をどんどん習得し、就学前には文字への関心も高まります。
数多くの語彙を身につけて正しく使いこなせるように育てたいものです。月齢や年齢、そして子供一人一人の発達と興味にあった知育玩具を選び文字やことばの能力を育てるようにしましょう。
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