頭脳明晰であり難関大学を卒業しているにもかかわらず、社会に出てから仕事ができない、周りとの協調性が取れない方がいます。そのような方は発達障害である可能性が高いと考えられます。大人になってからもきちんと仕事を続けていくためには、まずは自分自身が発達障害であることを自覚することです。身体や知能に問題があまり見られないことから、発達障害を見極めることが困難でそれに気が付かないまま日常生活を送っている方も多いです。
二次障害には注意を
しかしながら、その状況のまま置しておくと二次被害を引き起こす原因を作ってしまいます。発達障害は脳の障害といわれており、それを自力で克服、改善することは困難です。それにもかかわらず、たとえば周りと上手く協調性が取れない、仕事でミスばかりしている、何回やっても作業が覚えられない事を自分自身の性格に問題がある、能力がないと自己判断してしまって精神的に追い詰められてしまいます。その結果うつ病や気分障害、睡眠障害、アルコール依存症といった病気にかかってしまうケースもあります。
自分に向いている職業とは?
こういった状態を抱えている方は自分の病気の特性を理解して自分に向いている職を探すことも、長く働くためのコツになります。急な予定変更に対応したり、その場に応じて臨機応変な対応をとったりすることを苦手としていますので、さまざまなタイプの方と触れ合う機会の多い接客業などは向いていないと言われています。しかし発達障害の方の中には人と触れ合うことが好きでそれが楽しいと感じられる方もおり、そういった方でも訓練次第で憧れの業種に就職することは可能になります。ただし自分自身で障害を克服することは難しいので適切な支援が必要になります。今まで何度か働いては辞めるを繰り返していた方でも、適切なトレーニングや支援を受けることによって職場で好評化を得るまでに成長したケースもあるのです。
専門家に頼ってみよう
発達障害の方を支援してくれる機関も探してみるとありますので、そこで就職するため、長く働くための訓練やアドバイスを受けることができます。専門家がその患者さんの特性をよく理解してそれを克服できるようなプログラムを受講させて、その人の持っている障害の改善を試みるのです。そのおかげで今までできなかったこともできるようになり、周りとコミュニケーションが取れるようになってきたり、仕事を覚えやすくなったりもします。またその人に適した職場を紹介してくれることもあります。
まとめ
大人になってから仕事を始めてから、仕事がうまくいかず自分の発達障害が発覚するケースがあります。なかなか発達障害だと自覚できずに苦しむケースもありますので、仕事がうまくいかない原因が発達障害かもと思ったら医療機関を受診するなど専門家に相談することをオススメします。
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