周りとコミュニケーションがうまくとれない、協調性がないなどの理由で子供の頃に発達障害であることに気が付くケースもあります。しかしながらそれに気が付かないまま成長していまって社会に出る方も少なくありません。その結果仕事が長続きしなかったり、職場でコミュニケーションが取れず疎外感を感じてしまったりして仕事を辞める方も少なくありません。そして転職をしても同じことで悩みまた仕事を辞めるのです。そのような方は発達障害である可能性も十分に考えられますので、それらしき特徴が見つかったら早めにお医者さんを受診するようにしましょう。
大人の発達障害・ASD優位型
大人の発達障害の特徴をタイプ別に見ていきます。発達に関連する障害といっても症状に応じてさまざまなタイプに分けることができます。一つはASD優位方と呼ばれる障害になります。これに分類される方は、その場の状況に臨機応変に対応することを苦手としています。よく周りの空気が読めない方がいますが、それに該当します。周りの空気にそぐわない発言をしてしまったり、行動をとってしまったりすることで周りからひんしゅくを買ってしまうのです。また相手の気持ちに対して配慮をすることにも欠けており、相手の状況や気持ちを全く理解しないで自分本位で話をすすめてしまったり、自分勝手な行動をとってしまったりするため周りからはワガママな人、自分勝手な人だと判断されやすいのです。さらには思い込みが強いこともあり、自分がこう思ったら周りの人の意見を絶対に聞き入れないところがみられます。そのため回り方は頑固で扱いにくい人だと思われがちです。
大人の発達障害・ADHD優位型
ADHD優位型に分類されるタイプもあります。このタイプは注意や関心の切り替えが難しく、よく考えずに思いつきで行動してしまうことが多いのです。慎重に考えればいいのにその場の自分の気分で行動を起こしてしまうため、うっかりミスを起こしやすいのです。また仕事を同時進行することも難しく、一つの仕事を与えられたらそれに没頭してしまって他の仕事が手につかなくなるのです。その影響で納期までに仕上げるべき仕事を終わらせることができなかったりします。
大人の発達障害・LD優位型
LD型に分類される方の特徴としては、指示されたことの理解度が低いのが特徴です。何度も同じことを指示されているのに何度言われても覚えられないため、理解力に欠けていると思われてしまうのです。しっかりと覚えられるようにとマニュアルを渡されてもそれを理解できなかったりしますので、余計に周りは仕事ができないと判断してしまうのです。
まとめ
発達障害は人によって様々です。そして大人になってから見つかる場合は比較的軽い方が多いので、今まで見過ごされてしまい療育を受ける機会がありませんでした。発達障害は改善することはありますが、現在の医療では病気などのように完治することはありません。自分の特性として向き合っていく必要があります。今後の働き方を考える上でも発達障害かなと思ったら医療機関を受診されることをお勧めします。
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