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折れ線型自閉症について

※2017年4月23日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2017年11月4日に追記しました。

自閉症の中には、折れ線型の成長をするものがあります。一見、順調に育っているように見えるのですが、いきなりガクッと成長が止まる、もしくは後退しているように感じてしまいます。うちの子はまさにそれで、初めての子供だったこともあり経験不足でわからないこともあったのですが、2歳くらいまでは順調に育っているように見えました。

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2歳までは順調に育っていた

うちの子はいわゆる折れ線型の自閉症です。2歳前後までは発達障害だとは微塵も思っていませんでした。当時は全く知識がなかったため見逃していたということも少なからずあると思いますが、それでも2歳前後までは順調に育っていたと思います。

 

身体的な発達は通常の子と同程度かむしろ早い方だったと思います。寝返りやハイハイなどは順調で、1歳になるかならないかくらいで初めて歩き出すときに少し戸惑いが見られたような記憶がありますが、歩き出したら早かったです。言葉の方も簡単な単語も順調にしゃべってましたので、2語文3語文も話すんだろうなと思っていました。今(現在7歳)は単語らしい単語はあまり発しないので1歳くらいの時の方がしゃべっていたのではないかと思います。

 

3歳くらいから兆候が

3歳くらいになってから徐々に兆候が出てきたのかもしれません。まず何より多動でした。当時は家の前が公園のような場所だったのですが、家から外に出るとパーッと走って行ってしまって、どこまでもどこまでも遠くに行ってしまうようになってしまいました。家の中でも落ち着いていることが少なくなってきて、飛び跳ねたり常にうろちょろしていました。

 

さらには、3歳ころからクレーン現象がはじまりました。最初は冷蔵庫の前に手を引っ張って「飲み物を取って」という感じでした。徐々に親の手を自分の代わりに使うような行為が目立つようになってきたと思います。言葉の遅れも徐々に目立ってきたので、このころから発達障害を疑うようになってきました。パニックも多くこだわりのようなものも見えてきました。

 

何より、2歳前後の時と比べて、「人のものまね」や「絵本を読む」などということが無くなってきて、コミュニケーションに関することが以前より出来なくなってしまったいるような感じがしていました。前述のとおり、いろいろと発達障害の兆候はあって知識がなかったため見逃してしまっていた部分もあると思います。それにしても「やりとり遊び」などもめっきり減ってしまったし、親から見るとガクッと成長の折れ線のようなものを感じました。

 

療育や公的支援の重要性

2番目の子が健常に育っていき、その成長過程を現在見ていますが、2歳後半から3歳くらいからの伸び方が違うように思えました。やはり、発達障害は「こだわり」に阻害されてコミュニケーションが円滑に取れなくなってしまうんだろうなという感じがしています。

 

本人はやる気になれば出来る能力を持っていると思うのですが、それをなかなか発揮できないんですよね。親としてはとてももどかしく感じます。当の本人は小学生になってから、ずいぶんと落ち着いてきたので、療育をしっかりと受け続けて来た甲斐があったと実感しています。

 

療育の支援と同時に行ったのは療育手帳の申請でした。自閉症などの発達障害の子どもは療育手帳または精神障害者保健福祉手帳を取得することができます。最初は子どもが障害であることを認めたくなくて手帳を取得することをためらいましたが、その後の育児の大変さを考えると絶対に取得しておいた方が良いと思います。そして、デメリットはありません。

 

【追記2017/8/23】その後にの経過ついて

7歳になった長男は今も喃語以外の言葉は出ておりませんが、やり取りは少しできるようになってきました。お願いがある時の要求やトレイを知らせるなどということはできるようになってきました。わがままな面も出てきましたので、だいぶ人に頼れるようになってきたのかなと思います。

 

3歳からしっかり療育を受け、学校も特別支援学校に転校して身の回りのことを中心に教育してきてくれた成果だと思います。

 

しかし、まだまだ普段の生活で目が離せないのが現実です。親の手を借りず自立した日常生活が遅れる日まで支えていきたいと思っています。

 

【追記2017/11/4】療育手帳の取得にいついて

自閉症児の子育ては本当に大変です。そのため、大変さを少しでも軽減するために公的支援を受けられれることをおすすめします。療育手帳の制度が分かりづらかったりする部分もありますが、取得するメリットは大きいです。これからの子育てできっと役に立つと思います。

自閉症児の子育ての大変さ一人で抱え込まないためにも公的な支援を受けましょう。それが福祉本来のあり方だと思います。

 

 

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