お中元やお歳暮を貰った時、気になるのがお返しは必ず行わなければならないのかということです。毎年、お中元やお歳暮が届くと開けるのが楽しみな一方、どんなお返しをすべきかを考えると喜びが半分になってしまったりすることがあります。いくら美味しい品物を頂いても嬉しがってばかりはいられず、やはりお返しをどうするべきかをきちんと考えないといけません。実際のところ、お中元やお歳暮のお返しは必ず行わなければならないのでしょうか?
お中元・お歳暮のお返しは必ず必要ではない
結婚式の内祝いや葬式の香典返しと違い、基本的にお中元やお歳暮のお返しは必ずしも必要ではありません。
なぜなら、お中元やお歳暮は自分がお世話になった人に対して感謝の気持ちを込めて贈るという意味合いがあるからです。
そのため、贈られてきた物は贈った側の厚意になり、これに対して必ず贈られた方がお返しをしなければいけないというのは不自然です。
お中元やお歳暮の本来の意味を考えれば、むしろお返しは必要ないと考えるのが正しいと言えます。
しかしながら最近世間では、お中元やお歳暮にはお返しをするという風潮があり、友人などにもお返しをする人が少なくありません。
そうしたことでお返しするかどうか迷う人が多くなっているのですが、基本的には無理してお返しする必要はなく必ずしも必要ではないのです。
少なくともお返しというのは、絶対ではないことだけは覚えておきましょう。
お返しするなら高過ぎない物を
お中元やお歳暮のお返しは敢えてする必要はないのですが、相手の喜ぶ顔が見たいならお返しを選ぶのも悪くないでしょう。
ただ、お返しを選ぶ時は同じくらいの金額の物を選ぶべきで、基本的に貰った物と同じくらいの金額の品物をお返しするのがマナーです。
贈り物を貰って嬉しかったからと言って、高額の物をお返ししてしまうと相手に気を使わせることになります。
お中元のお返しは同額の物を返すというのが基本なので、金額をあまり高く設定しすぎないように注意しましょう。
また、お返しする時はすぐに返すのではなく少し日をおいてからすることです。
贈った相手はまったくお返しなどは期待していないので、相手が喜びそうなお返しをじっくりと選ぶと良いでしょう。
何が良いかは相手や家庭の事情でも変わってきますが、相手に負担をかけない気楽な品物がおすすめです。
すぐにお返しが届くと相手は拍子抜けしてしまうので、くれぐれも慌てて贈らないようにしましょう。
お礼状だけで十分
お返しについてはしたい人はすればいいのですが、お中元やお歳暮をしたりされたりというのはあまり意味がありません。
またお返しされると相手が負担に感じることもあり、かえって気まずくなることもあります。
お返しする場合、同じ種類のお菓子や商品のお返しは品がなくて失礼と感じる人もいるので、品が重ならないような配慮が必要です。
別商品であっても同じメーカーのものは贈らない方が良いともよく言われます。
そうしたことを考えるとお返しの商品を選ぶのに苦慮することになります。
何もお返しのためにわざわざ品物を贈る必要はなく、お礼状で相手に感謝を伝えるだけでも十分です。
お返しは義務ではないので、お礼状の方が相手も気楽で喜んでくれるかもしれません。
感謝の気持ちが伝われば良いわけで、心のこもった贈り物を頂戴して心から嬉しく感謝しております、とお礼状に書くだけで相手は満足してくれるはずです。
お返しは臨機応変に気楽に考えましょう
お中元やお歳暮のお返しは特に気を使う必要はなく、贈る人の感謝の気持ちを示すものなので神経質になることはありません。
どうしてもお返ししたいのなら同じくらいの金額の品を選び、同じようなものは贈らないようにしましょう。
感謝の気持ちがしっかり伝わることが大事なので、お返しを選ぶ時は時間をかけて相手が好むような品物を選びましょう。
お返しをする時は品物と一緒にお礼状を添えればより感謝の気持ちを伝えやすくなります。
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