日頃の感謝の気持ちを込めて贈るのがお中元やお歳暮なのですが、贈る相手の状況というのはやはり無視できません。
たとえば、お中元を贈ろうとする相手の人の家が喪中の場合、どうすればいいのでしょう。
そういう場合は、お中元やお歳暮はそもそも贈らない方がいいのか、また贈ることができるとしても贈り方が気になります。
気になる喪中時の際のお中元やお歳暮に関するマナーを調べてみました。
喪中の時のお中元やお歳暮を贈るのは問題ない
基本的に喪中時にお中元やお歳暮を贈るのは問題がなく、お世話になっている人に対してのお礼の行為だからです。
そのため、たとえ贈る相手が喪中であっても、また自身が喪中であっても贈ることに何ら問題はありません。
受け取る方が喪中時であってもまったく問題はなく、喪中にお中元やお歳暮を頂くことはマナーに反しません。
喪中の時でも贈ったり贈られたりするのは問題ない行為なので、気にせずに受け取りましょう。
喪中の時のお中元やお歳暮のやり取りがタブーにならないのは祝い事ではないからで、喪中の際に送られてきたとしても遠慮する必要はないのです。
受け取り方としては、あくまで感謝の気持ちとして素直に受け取ればいいのです。
お返しに関してはする必要はありませんが、受け取る側の状況が喪中であっても、遅くとも3日以内にはお礼状は出すようにしましょう。
ただし目上の人から送られてきた場合は、お返しはマナーとして時期をずらして送るべきです。
喪中のお中元やお歳暮にはお礼状を書く
喪中期間の際にはお祝い事への出席は一般的には控えるのが良いですが、お中元やお歳暮はお世話になっている人への感謝のお礼なので贈ってもマナーに反しません。
ただ、喪中の際のお中元やお歳暮についてのお礼状の内容には気をつけないといけません。
喪中期間中にお中元やお歳暮を貰った場合、お礼状にはお中元やお歳暮を頂いたお礼だけでなく、身内が逝去したこともきちんと書いておくことです。
そして大変お世話になったことに感謝し、無事満足して旅立ったことのお礼と共に感謝の意を表します。
また最後は時節の折、まだまだ暑さ寒さが厳しいことを示し、体調を崩されませんようお元気でお過ごしくださいませ、という言葉で終わります。
お礼状の発送時期がお中元やお歳暮の時期を過ぎてしまった時は、お中元なら暑中見舞いもしくは残暑見舞いとし、お歳暮なら寒中見舞いとのしに記入します。
喪中の際にお中元やお歳暮を頂いた時は、くれぐれもお礼状を書くのを忘れないようにしましょう。
四十九日は避ける
喪中の時にお中元やお歳暮のやり取りは特に問題はないのですが、人によっては良く思わない人もいることを知らないといけません。
そこでポイントとなるのが四十九日で、その期間中に送るのは避けることです。
四十九日を過ぎてから送るようにするとよく、暑中お見舞いなど時期を切り替えて送るというのも1つの方法です。
自分が喪中のときに送る場合も同様で、四十九日は避けるようにしましょう。
四十九日を迎えるまでは心もまだ落ち着いていないことが多いので、四十九日を過ぎてから贈るのがマナーになります。
また、のしや包みには気を付ける必要があり、喪中時には慶事を避けないといけないので必ず無地ののし紙を使用しましょう。
お中元を贈る時は紅白の蝶結びの水引が入ったのし紙を使用しますが、喪中の場合は水引の付いたのし紙を使ってはいけないことになっています。
喪中の際にはこうした配慮に気を配っておけば、贈った方も贈られた方も不快に思われることはありません。
マナーを守ってお中元やお歳暮を送りましょう
喪中の時のお中元やお歳暮については、特に難しく考えることはありません。
基本的に喪中であっても感謝の気持を持って受け取ると良く、贈る方も素直に送ればいいのです。
ただ、四十九日は避けるようにし、頂いたら3日以内にお礼状を出すようにしましょう。
また相手の気持ちを無碍にしないよう、自分から送る場合はのしや包みは無地を使用するなど充分に気を配ることです。
喪中期間中のお中元やお歳暮は、マナーをしっかり守って不快に思う人がないようにしましょう。
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