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扁桃腺を切除で入院した体験談、術後の痛みはいつまで続く?

扁桃腺が腫れやすい人にとって、扁桃腺切除というのは常に頭の中につきまとう問題です。私も長年悩まされてきましたが、思い切って切除することにしました。

今回は入院や術後の体験について書いていきたいと思います。

 

目次

扁桃腺切除を決意するまで

私は子供のころから扁桃腺が腫れやすく熱が出やすい体質でした。
年に数回は熱を出してしまい、いつも扁桃腺の腫れに悩まされていました。

社会人になってからも続き、年に数回熱を出してしまうことがあり、会社を休むことも心苦しいし、何より体調管理ができていないと思われてしまうのが非常に嫌でした。

切除する前は悪化をたどり、扁桃腺周囲腫瘍にまでなってしまい日ごろの生活にも影響が出始めてしまいました。
扁桃腺周囲腫瘍は再発することもあり、本当に死ぬほど辛かったのでもう二度と経験したくありませんでした。

その後も病院に通うことが多く、主治医から扁桃腺を切除してみては?と提案があり思い切って踏み切ることにしました。

 

扁桃腺切除で入院するまで

社会人にとって入院をするということは非常にハードルが高いです。入院期間を空けてしまいますので職場に迷惑がかかってしまいます。
さらに扁桃腺切除の場合、入院に10日程度さらに術後の予後(出血があれば再入院)で1週間程度必要となりますので、その期間を空けられるように調整しなければなりません。私の場合は入院から退院、出勤まで4週間程度かかりましたので、会社の人には迷惑をかけてしまうことになりました。

上司に現状を報告し、入院及び退院後の一定期間休ませてくださいということを陳情し 私の場合は幸いにも入院することに納得をいただきました。

当然家族にも了承を得なければなりません。私の場合は病状を家族が良く知っていましたので、扁桃腺を切除したほうが良いという風に思ってくれていました。

そんなこんなで入院することが決まりましたので、決定した翌日に病院にて術前検査を行いました。検査内容は血液検査、尿検査、心電図検査、レントゲン検査でしたが、数時間で終了しました。

 

扁桃腺切除での入院から手術まで

入院前の準備があるので会社は入院の前日から休みをいただくことにしました。持ち物としては、下着、コップ、割箸、ティッシュ、PC、ポケットwifi、文庫本、携帯充電器などです。結果的にPCはほとんど開きませんでした。後述しますが本当にそれどころではなかったです。荷物はそれほど多くは持っていかず、準備を万端にし当日に備えました。

それと大事なポイントですが入院前に説明を受けた健康保険の「限度額適用認定証」を持っていきました。これがあると健康保険の限度額が退院後の支払い時に適用されるため自己負担の額が減ります。限度額を持っていなくてもしばらくした後で戻ってくる仕組みなのですが、これがあると直近で支払う額が減るため、用意ができるタイミングであれば職場の担当者に用意してもらうことをおすすめします。

さて、入院当日の話ですが、入院前の説明では入院は手術の前日と言われてましたので、前日の指定された時間に病院へ行き入院しました。

はじめに入院治療計画書を渡され手術前の絶食の説明や術後の治療について詳細に説明を受けました。自分の頭の中では術後のことよりも手術が不安でしかたがなかったです。

でも扁桃腺切除は手術後の方が大変だということは後々痛感することになります。

その後、翌日手術を行う手術室に行くように言われて麻酔科の医師、看護師と面談することになりました。当日の手術はここでやりますよとか麻酔について不安なことがありますか、といったような内容でした。前日に手術室を見せてもらうことや説明をたくさんしてもらうことは良いことかもしれません。多少不安な気持ちが安らいだような気がしました。

その後病室に戻り手術のことを考えても仕方がないため、暇を潰しながら消灯時間後まもなく就寝し次の日の朝を迎えることになります。この時が一番ゆったりした時間でしたが手術前日のため何とも言えない気持ちのまま過ごしこの日は何も手につきませんでした。

 

手術から手術後まで

手術の当日、朝目覚めボーっとしていると看護師さんがやってきて体温を測りました。そして、手術する際は通常ストッキングを着用するようですが私の場合は手術の時間が短いため今回はストッキングの着用はなしという説明を受けました。

その後麻酔科の医師がやってきて、全身麻酔の説明を受けました。下半身麻酔の経験はありましたが、全身麻酔ははじめてだったのでかなり不安でした。どんな風にして麻酔が効いてくるのかも想像できないし、手術中はどうなってしまうのかさっぱりわからずただただ不安でした。また、この日は手術前は飲み物も飲まず絶食です。昨日まで日常を過ごしていたのでフワフワして全然現実感がない感じでした。

そうこうしていると手術の時間が近づいてきました。術着に着替え手術の30分間になったくらいで、寝ているベッドがストレッチャーになり手術室まで連れていかれました。不安はピークです。

手術室に入り麻酔をしますということになりました。麻酔は点滴でした。下半身麻酔をした時はでっかい注射だったような記憶があったので意外な気持ちでした。麻酔をしてから少ししたら眠くなりますのでという話を受けました。ほんとかよという気持ちでしたが、ほどなくして意識を失いました。

パッと目が覚めると(強制的に起こされたようです。)手術が終わっていました。この間は当然ですが全く記憶にありません。看護師さんに「目が覚めましたか?手術は終わりました」と言われました。当然ですが当事者は本当に一瞬の出来事ですのでこんなもんか、とすら思いました。また、看護師さんから「目が覚めてから病室に戻るまで覚えてない方もいらっしゃいますよ」といったようなニュアンスのことを言われたのだけは覚えていて、その後その言葉のとおり病室まで記憶が飛びました。

扁桃腺を切除したばかりで腫れていて当然声が出ないのですが、その時は麻酔のおかげで術後の痛みもそれほどありませんでした。なんだこんなもんかと再び思ったのですが、これから数週間痛みに耐える日々が続くとは思わなかったです。

 

手術後から退院まで

手術が終わり、手術をしてくださった担当医師から今後の説明を受けました。麻酔が切れてくるぐらいで痛みが出てきますということと、出血がかなりありますのでティッシュでふき取ってくださいということでした。食事も翌日から出ますが様子をみてはじめましょう。ということでした。

先生の説明通り麻酔が切れてきてから痛みが始まりました。チリチリとした喉を焼くような痛みです。実際に切ったので当然ですよね。検温したら熱も38度くらいあって辛かったです。当然声もでません。点滴で鎮痛剤と抗生剤を売ってもらっていたのですが、纏わりついてくるような痛みに耐えるのが必死でした。

看護師さんから痛み止めの薬を貰い一日6時間以上空けて3回までという説明を受けました。この痛み止めがなければ全然過ごせないようなひどい痛みです。また、術後のため出血もあり頻繁にティッシュでふき取っていました。入院前にティッシュを何箱か持ってきて正解でした。

手術当日は痛みのため全然寝れませんでした。痛み止めで何とかごまかして少し寝れたような気がします。それからはいつ痛みが引くのかなと思っていたのですが、入院中は全然引きませんでした。翌日には声も少し出ましたがもごもご状態です。食事が始まっても痛みのせいでなかなか食べ進みません。なので痛み止めを飲んだ後に食事をとるようにしました。そうしないと全然食べられなかったです。

シャワーに入れたのは術後5日目でした。シャワーに入れた喜びもありましたが喉が痛いと何をしても心ここにあらずの状態でした。持って行ったPCで少し仕事をしようと思ったのですが、痛みのため全く手につきませんでした。長い時間体を起こすことがつらかったです。なので、ひたすら寝ながらスマホで動画を見たりして時間をつぶしていました。

その後は痛みをずーっと伴っていましたが、治療も順調に経過し、結局合計で10日ほどの入院となりました。

 

退院から術後1週間~職場復帰まで

退院当日もやはり痛みは残ったままでした。退院日の午前中に清算し、限度額適用認定証のおかげもあり払った金額は9万円程度でした。私の場合は後日になりますが加入していた生命保険から入院準備金プラス入院日額1日8000円が払われましたので結局ほぼ負担はありませんでした。入っててよかった生命保険。

退院後は食事制限などはありませんでしたが、出血したら困るので固いものはできるだけ食べないようにと注意がありました。痛み止めも大量にもらい家に戻ることになります。退院後は体力の低下と残った痛みに耐える生活です。さすがに術後10日も経てば痛みは弱くなってきていますが、痛み止め無しだと辛いレベルです。声も出しにくいですが、何とか出るようなレベルまで回復してきました。

これは術後にも少し休みを取るように言っておいて正解だったなと思いました。職場にいても声があまり出ないし、痛みで仕事が手につかなかったと思われます。

しばらくは家で安静にしていることにしました。そして医師から言われたら出血があったらすぐに病院に来てくださいという言葉が非常に怖かったです。扁桃腺切除の場合、退院後に出血があるとかなりの高確率で再入院となるそうです。もう入院はしたくなかったので非常にそれが嫌でした。

しかし、退院して4,5日経過したときに少し出血がありました。入院中にティッシュでふき取っていたことを思い出すような感じでとても嫌な予感がしました。念のために病院へ行って先生に診てもらいましたが、再入院の必要はなしという判定が出て心底ほっとしました。

退院から2週間ほどして痛みも少なくなり、ようやく職場へ復帰できることとなりました。この間迷惑をかけた同僚には頭が上がりません。

 

職場復帰からその後

痛みが完全に引くまでは手術後4週間くらいかかったと思います。痛みが引いてくるころには声も完全に出るようになります。声は切除した部分がなくなったため通るようになったと思います。(自分ではそう思うような感じですが、周りからは実際あまり変わっていないというようでした。)

扁桃腺切除後すぐ効果(?)があったのは、睡眠時に無呼吸になることがなくなりました。以前はお酒を飲んだ時や寝る体勢によっては無呼吸であることがあったらしいのですが、手術後はそれがなくなりました。本来の目的以外でよいことがあったので微妙な感情もありましたが、結果的にうれしかったです。

また、肝心の扁桃腺による発熱がなくなりましたので、術後は熱を出すことが極端に減りました。これは本当に切除してよかったです。慢性的な扁桃腺のはれに悩まされることがなくなりました。

短期的に見て上記のようなメリットを享受しましたが、長期的に言われているデメリット免疫の低下による感染症の感染などのリスクが言われていますが、現在のところ全く問題はありません。

 

まとめ

扁桃腺の切除はメリットとデメリットがありますが、扁桃腺の腫れが慢性的で悩んでいる人は切除する価値は十分にあると思います。

切除後の痛みは相当なもので、長く続きますが、回復した今となってはその後のメリットを考えれば比較しても十分にあると思います。働かれている人は職場との相談を十分に行い入院計画を立ててみましょう。

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