私は小学校の頃から20年来の将棋ファンで現在でもよく将棋を指しています。
将棋界は羽生三冠(記事作成中現在)が七冠を制して注目された以降は世間に注目されることはあまり多くありませんでしたが、
最近では藤井聡太四段の活躍が社会現象となって、将棋が再び脚光を浴びて嬉しい限りです。

藤井聡太四段は史上最年少の中学生でプロ棋士となり話題になりましたが、そんなプロ棋士は「タイトル」獲得を目指して将棋を指すことになります。

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将棋の「タイトル」って何だろう?

プロ棋士は「タイトル」を目指して棋戦に参加するわけですが、将棋の「タイトル」ってそもそも何でしょうか?

 

将棋のプロ棋士は日本将棋連盟に所属し、プロ公式戦に参加し対局を行うことで報酬を得ます。プロ公式戦は16棋戦(記事作成段階)あり、その中でも竜王戦名人戦、王位戦王座戦棋王戦王将戦棋聖戦、の7つのがタイトル戦になります。タイトルは年度ごとに「第1期、2期」という感じで開催されます。一番歴史のある名人戦は75期開催されています。この7大タイトルを1年間で全て独占した棋士は未だかつて1人だけでそれが「羽生善治(現在3冠)」です。

 

将棋の公式戦にはそれぞれ「スポンサー」がついており、竜王戦では「読売新聞社」がスポンサーになっています。プロ棋士の対局料は各公式戦のスポンサーから出ているということになります。プロスポーツなんかと一緒ですね。

 

タイトル戦では、現在その称号を持っているタイトルホルダーと勝負するために、各棋士が「挑戦者」を目指します。各棋戦を勝ち上がってきた挑戦者とその時のタイトルホルダーが番勝負(5番勝負か7番勝負)を行い、それに勝利した人がその期のチャンピオンとなります。そこで来期の挑戦者と勝負、が続きます。ちなみに、羽生三冠は王座戦を19連覇するという記録も成し遂げています。羽生三冠は通算タイトル獲得数も100期に迫っており、歴代最多になります。本当にすごい人ですね。

 

各タイトルの違いは?

タイトルにはそれぞれ特徴があります。主催は主に新聞社なので、新聞の将棋欄も主にその新聞社が主催している棋戦が載ってます。読売新聞であれば竜王戦です。

竜王戦

読売新聞社が主催の棋戦です。現在の将棋界の最高タイトルです。賞金額が一番多いためです。その優勝賞金額は何と4,200万円と言われています。名人戦と違って、新人でも挑戦者になることが可能です、藤井聡太四段も1年目から本戦に勝ち上がり話題になりました。タイトル戦は10月から12月にかけて二日制の7番勝負で行われます。

 

現在のタイトル保持者は渡辺明二冠です。

 

名人戦

朝日新聞社、毎日新聞社主催の棋戦です。最も歴史のある棋戦です、江戸時代の将棋名人は世襲制で決まった人しかなれませんでした。現在の名人戦はそれと区別し実力制名人、と呼ばれます。他の棋戦と違い、順位戦という名人戦独自のリーグ戦を戦い、順位戦を勝ち上がった一人が名人に挑戦します。順位戦はA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組段階あり、名人に挑戦できるのはA級に所属する棋士だけです。昇級は1年に一回だけですので、新人が名人に挑戦するには各組で昇級し、A級に上がらなければなりません。藤井聡太四段はC級2組に所属していますので、名人に挑戦するのは最短でも5年かかってしまいます。

 

二日制の7番勝負で行われます。現在のタイトル保持者は佐藤天彦名人です。

 

王位戦

主催は新聞三社連合(北海道新聞、東京新聞、中日新聞、神戸新聞、徳島新聞、西日本新聞)です。夏に開催される棋戦で、記事を書いている書いている今まさに開催中です。主に地方新聞社が主催しているため、例えば私の住んでいる北海道でもよく番勝負が 行われます、二日制の7番勝負です。

 

現在のタイトル保持者は羽生善治三冠です。

 

王座戦

主催は日本経済新聞です。毎年秋頃に開催される棋戦です。1日制の5番勝負なのですが、羽生三冠の強さが目立つ棋戦で、19連覇し、さらに失冠した翌年度にまた復位し、現在までタイトルを保持しています。若手が挑戦者になりやすいようで、最近では羽生三冠と若手が対決することが多いです。

 

現在のタイトル保持者は羽生善治三冠です。

 

棋王戦

主催は共同通信社です。毎年2月から3月くらいに開催される棋戦です。1日制5番勝負です。注目されるのは「永世称号」と呼ばれるいわゆる殿堂入りがあるのですが、その条件が5連覇と難しく、今まで羽生三冠以外獲得した人はいません。時期棋王戦で渡辺明二冠がタイトルを維持すれば、二人目の永世棋王となります。

 

現在のタイトル保持者は渡辺明二冠です。

 

王将戦

主催はスポーツニッポン新聞社と毎日新聞社です。毎年年明け1月頃に開催される棋戦です。二日制の7番勝負です。王将戦は挑戦者を決めるいわゆる王将リーグの厳しさが有名です。リーグ残留が順位戦のA級よりも厳しく、その時の旬の棋士がリーグ入りするため、大変熾烈な争いになります。

 

現在のタイトル保持者は久保利明王将です。

 

棋聖戦

主催は産経新聞社です。1日制5番勝になります。毎年6月から開催される棋戦で、今年は若手の俊英でイケメンの斎藤慎太郎七段が挑戦者になり、羽生三冠と熾烈な戦いを見せてくれました。結果は羽生三冠の勝利となりました。

 

現在のタイトル保持者は羽生善治三冠です。

 

叡王戦がタイトルに昇格し八大タイトルに

将棋に詳しい人であれば、今までの記事をよんで、おいおいちょっと待って、これからは7大タイトルじゃなくて、8大タイトルじゃないか、と思われたと思います。今年、34年ぶりに将棋界にタイトルが増えるというニュースが飛び込んできました。名前は叡王戦と言って、、今までコンピューターと対決する「電王戦」とセットで行われてきた棋戦でした。電王戦が今回、一つの区切りを迎えたということで終了し、叡王戦がタイトルに昇格した格好になります。

 

主催は株式会社ドワンゴで、棋戦の模様はニコニコ生放送で放送されています。段位別の予選が特徴で、各段位に別れて予選を戦うことになります。今まさに新タイトルに向けて予選が行われている真っ最中です。どんなタイトル戦になるか大変楽しみです。予選は持ち時間が短いのが特徴です。この辺りはニコニコ生放送での中継しやすさが現れていますね。

 

タイトル戦は2018年の3月から5月に行われ、7番勝負になるようです。持ち時間が変則的で、「1時間」、「3時間」、「5時間」を対局者で選択するようです。

 

まとめ

藤井聡太四段の登場で、にわかに注目される将棋界。一つタイトルが増え8大タイトルとなる今後も目が離せませんね。

藤井聡太四段がタイトルを取る日もそんなに遠くないかもしれません。

 

 

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