日本では日頃お世話になった人に対して、一定の時期に贈り物としてお中元やお歳暮を贈る習慣があります。古くからある習慣なので特に深く考えずに贈っている人も少なくないでしょう。しかしよく考えてみると、なぜお中元やお歳暮を贈り合うのかよくわかりません。
古くからの慣しだからと言って両方必ずしも贈る必要はあるのでしょうか。またお中元やお歳暮を贈り合う習慣にはどんな意味が隠されているのでしょう?

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お中元とお歳暮を贈る意味

どうしてお中元やお歳暮を贈り合うようになったかというと、それぞれに贈る意味がきちんと考えられています。
お中元と言えば夏の暑い時期に贈るのですが、そこには健康を願う気持ちが込められていて、季節の挨拶として贈る意味合いがあります。
お歳暮もお中元と贈る意味は基本的に同じで、体を慈愛する願いを込めて贈ります。
時期的に年の暮れにお歳暮を贈るのは、最後を締めくくって次の年もよろしくという意味合いを持ちます。
夏に贈るお中元は先祖の霊を供養する意味もあり、お盆に目上の人やお世話になった人に贈り物をしたのが由来になります。
お歳暮の由来は江戸時代に遡り、商売をする際、当時、盆と暮れに半年分の支払いをしていました。
支払いをする時に日頃のお礼として贈り物を持参していたことがお歳暮の始まりで、暮れの商いの習慣と相まってその後、今に至るまで年の暮れの贈り物として定着したのです。
お中元とお歳暮を贈る意味は、日本の古き良き習慣として関係しています。

 

お中元とお歳暮の違いは?

お中元やお歳暮では贈る時期が異なり、お中元は7月初旬から8月中旬に贈り、お歳暮は12月10日から20日に贈ります。
それぞれに贈る時期が異なるのですが、お中元とお歳暮は贈る品物にも違いがあります。
お中元は夏の暑い時期に贈るので、贈り物は暑い夏の時期にふさわしいビールやジュース、そうめん、水ようかん、氷菓子などが定番商品になります。
食欲が落ちる暑い夏を乗り切れるよう、快適に過ごせるよう相手に配慮してお中元を贈るようにします。
一方お歳暮の定番商品は、ハムやソーセージ、お肉、フルーツ、スイーツ、ビールなど年末を締めくくるにふさわしいちょっと贅沢な商品になります。
年末や年始には家族や親戚が集まることが多いので、みんなが楽しめるものを贈ります。
こうして見ると、相場的にはお中元よりもお歳暮の方が贈り物の値段は若干高くなる傾向にあります。
お中元とお歳暮の習慣と意味を考察すると最大の違いは贈る時期ですが、贈る品物の違いにも大きな差があるのです。

お中元とお歳暮は贈らなくてもマナー違反にはならない

お中元やお歳暮を贈り合う習慣は古くから伝わるもので、互いの健康を祈願する意味合いがあるので非常に格式の高い風習と言えます。
しかしお中元やお歳暮を両方贈らないとマナー違反かというとそんなことはなく、特に両方贈らなくてもマナー違反になることはありません。
そのためセットで両方贈る必要はなく、片方だけを贈るとしても失礼には当たりません。
ただし、重要性を考えると1年の感謝を込めて贈るお歳暮はお中元よりも重視されます。
従ってどちらか一方を贈る場合は、お歳暮だけを贈るようにすると良いでしょう。
お歳暮には1年間の感謝を込める意味合いがあるので、お歳暮だけ贈っても失礼になることはないのです。
お中元やお歳暮を贈る習慣は気持ちが何より大切なので、負担になるようならお歳暮だけにすることです。
ただ注意すべきなのは、継続的に贈るのがマナーなので、一度贈った場合は続けるということを忘れてはいけません。

年に2回、日頃の感謝を伝えよう

1年の盆と暮れに日頃の感謝の気持ちや相手の健康を気遣う気持ちを伝えるというのがお中元とお歳暮を贈る意義であり、それを物に託して伝えるようにします。
日本では古くから長く定着している慣習で、親や親戚、上司や仲人、恩師などに贈ります。
お中元やお歳暮を贈り合う習慣は、心のこもった思いやりの表現であるからこそ価値があるものです。
決して儀礼的な贈り物や自身の評価を上げてもらう目的を持った品をお中元やお歳暮に贈らないようにしましょう。

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