学生生活を送っていた時は、勉強もできて優秀な成績を収めていたのに、障害があることで社会にでてうまくいかず仕事が続かないというケースも発達障害を持つ大人によく見られます。
大人の発達障害は社会に出てからが大変
社会に出たら同僚をはじめ上司、場合によってはクライアントと良好な人間関係を築いていかなくてはいけないため、不器用なところが突然目に付くようになり、時間や金銭的な部分、また自分の私物の管理をはじめ感情のコントロールができなくなってきてしまいます。となると、今までできていた仕事ができなくなったりするため、職場で孤立してしまって出社するのが怖くなり引きこもってしまうケースが多いのです。仕事が続かないのではなく、自分の得意分野を活かすことができる職についていないため、仕事を続けることができないのです。
発達障害の二次障害には気をつけたい
さらに深刻となっているのが、大人の発達障害の場合、多くが合併症を引き起こします。障害プラスしてうつ病や不安障害、依存症やパーソナリティ障害などが現れてしまいます。近年は、新型うつ病と呼ばれる、仕事をする時にだけ元気ややる気がなくなってしまう症状が出てしまうことも多くなってきています。治りにくいアルコールやギャンブル依存症なども障害を持つ人に見られる症状でもあります。
発達障害は過労にも注意
また逆に、大人になってから仕事中毒になりやすいという特徴もあると言います。幼少のころから障害があることを知っていると、自己不全感を持っていることも少なくありません。自分のイメージが悪く劣等感がかなり強いため、自分を好きになれないのです。なので、仕事をしているときは逆に充実して仕事中毒になりやすくなってしまうのです。また、中毒になるくらい仕事に熱中できればいいのですが、仕事が続かないと言うことは、その職自体があっていないということになります。
まとめ
特技を活かすことができる、得意分野を仕事にすることができれば、障害があっても社会人の一人として健常者と一緒に働くことは十分にできます。どういったことが自分が得意としているのか、その得意としていることが活かせる職にはどういったものがあるのか、それを明確にしたうえで、職を探していくことが何よりも大切です。手あたり次第に働くことができるのであれば何でもいいというのではなく、できるところを伸ばせる仕事に就く努力を惜しんではいけません。長く続けられる仕事を見つけるためにに支援を受けたり、専門医のアドバイスをもらうことはとても良いことだと言えます。
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