子育ての経験が無い方や発達障害の子供を持った事が無い親御さんは、発達障害のある子供が大変さがわからない部分があるかもしれません。発達障害の無い健常な子供は、成長に合わせてハイハイしたり歩いたり、しゃべったり会話ができたり順調に成長するものです。しかし、発達障害の子供はその成長自体が遅れることも少なくないのです。
発達障害の子育ての親の負担とは
特に、知的障害などがあったり、重い自閉症だったりすると親の負担はかなりのもになります。普通の子供は小学生に上がるころまでにトイレに行ったり自分でご飯を食べたり、ある程度のルールや決まりごと、身の回りの事も少しはできるようになります。しかし、発達障害の子供は、これらの事ができない場合があります。自分の身の回りの事はもちろん、会話もままならない事もありますし、自分から物事を教えたり約束を何度しても、できないことが多いです。親が自分の常識で発達障害の子供と接すると、イライラしたり不安になったり、時にはストレスが溜まり過ぎてダウンしてしまうことあるかもしれません。
一緒に買い物すらできない?日常生活も大変
発達障害の子供を持つ親が一番困ることは、子供と一緒の買い物かもしれません。とにかく落ち着いて買い物ができない事も多いです。発達障害の子供は、自分が興味のある事にこだわるため、親のいう事が聞き入られ辛いです。突発的な行動も取るので迷子になったりいなくなることもあります。知的障害があり発語がない場合は自分の名前も言えずお店の人にも迷惑をかけてしまう事もあります。とにかく目を離せないので日常生活に支障が出てしまい、親の負担が増えていってしまいます。
年齢を重ねても発達障害の子供の場合は世話にかかりきりの母親も多いです。発達障害の子供が起きている間は、まるで赤ちゃんの頃と同じように世話をしてあげなくてはならないので気持ちが休まる事も少ないです。他の兄弟がいるとすれば尚更です。
学校生活も悩みのタネ
健常の子供なら成長と共に自分の事ができるのにと他の子と自分の子を比べて悩む親御さんもたくさんいます。重い障害の子供の場合、最初から特別支援学校等に通わせることが多いですが、軽い発達障害の場合、最初は普通の小学校の特別支援学級に通う事が多いです。その場合周りからの見えないプレッシャーや先生からの連絡で頭を悩ませることも多いのです。普通の小学校で合わないとなると最後の受け皿として特別支援学校に通うしかありません。
特別支援学校にネガティブなイメージがあり通うこと自体を好まない事もあると思います。しかし、広い目で見ると発達障害の子供を育てている家庭の中には、ネガティブにとらえず、子供の可能性を信じて前向きに子育てしている人もたくさんいます。特別支援学校には重い障害の子が多いため、そういった不安な気持ちを共有できる親御さんがたくさんいますので、ネガティブな思考を持ち過ぎず選択肢の一つとして考えて見ることが良いです。
発達障害の子供を育てるのは正直大変な面が多々ありますが、子供にあった環境を整えてあげるのが親の役目だと思いますので、まずは子供目線で考えていき、さらには親の負担が軽くなるような環境に行くことでお互いよりよく生活できるようになるのではないでしょうか。
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